保健科学東日本で受託している25OHビタミンD検査について

保健科学東日本で受託している検査の中には、原発性骨粗鬆症を罹患している患者を対象とした25OHビタミンD検査があります。
この検査は、ECLIA法によって測定した場合のみ算定できます。
骨粗鬆症の薬剤治療を行う際の方針を選択する時、1回限り算定するという点が留意事項に盛り込まれているので注意が必要です。
また、この検査を行う時は関連する学会が定める方針を順守することも留意点として保健科学東日本は挙げています。
保健科学東日本が行っている25OHビタミンD検査で調べられるビタミンDは、日光への暴露によって皮膚で生み出される脂溶性のステロイドホルモン前駆体です。
活性していないビタミンDが活性型へ変化するためには、肝臓と腎臓で水酸化されることが条件となっています。
主要なビタミンDとされているビタミンD3とビタミンD2は、人間の中で生み出すことができないのでサプリメントや食品で摂取するしかありません。
食品などで摂取しなければいけないビタミンDは、骨の健康を保つために重要な役割を担っています。
子どもがビタミンD欠乏症になってしまった場合、くる病という名で知られている骨の奇形を引き起こすリスクが格段に高くなります。
軽度の不足では、食事由来のカルシウムの利用効率を下げて骨粗鬆症を引き起こす要因となるのです。
さらに、筋力の低下にもつながるので、高齢者は転倒のリスクが高まることも知られています。
ビタミンD不足で引き起こされる骨粗鬆症は、骨の強度が低下してしまう病気です。
骨がもろくなるとつまずいて地面に手をついた時、くしゃみをした時などちょっとした衝撃で骨が折れてしまいます。
癌や心筋梗塞、脳卒中のように生命の危機に瀕する病気ではありませんが、高齢者は骨折が原因で寝たきりになる可能性が高いので注意しなければいけません。
自覚症状がないケースが大半なので、定期的に骨密度チェックを受けるなど身体の調子を確認しておくことが重要です。
骨粗鬆症になる前にしっかりと予防できるのが理想的です。
しかし、予防していてもなってしまう可能性はゼロではありません。
もしなってしまった時は、内服薬や注射による治療を行います。
治療方針を決める際に役立つのが保健科学東日本で受託している25OHビタミンD検査になります。
適切な治療を行うことが骨粗鬆症による生活レベルの低下を防ぐことにつながるので、保健科学東日本が行っている検査を受けておく価値は大いにあると言えます。