食の安全にも関係している保健科学東日本

各種検査に関する事業を展開している保健科学東日本では、食に関する検査も実施しています。近年食の安全という言葉が事あるごとにメディアなどで登場します。口の中に入れる食べ物について、きちんと安全性が担保されているかどうかは多くの人にとって気になるところです。そこで安全な食べ物であることを証明するために、保健科学東日本のような第三者機関に検査を依頼する食品メーカーも増えてきています。保健科学東日本では食に関する項目として、主に食品微生物や栄養成分、残留農薬に関する検査を実施しています。

食品衛生物検査については食中毒菌の有無に限らず、食べ物の汚染度や腐敗の程度についてもチェックできます。食中毒に関して、特に飲食店などで発生すると途端に被害範囲が拡大しかねません。幼児や高齢者のような体の弱い人が感染すると時として深刻な症状を引き起こす可能性すらあります。食中毒の原因菌がないことが証明されれば、消費者も安心して食せるはずです。保健科学東日本は人間が食しても問題ない、厳しい基準を設けて測定を行っています。このため、海外含め食材の安全性についてアピールすることができます。

農薬についても長年食べ続けると、何らかの健康被害が発生するリスクはあります。しかし一方で農産物の安定した供給を行うためには、農薬を使用せざるを得ないケースもあるのもまた事実です。そこで残留農薬に関する検査を行って、摂取しても健康に影響のないレベルであることを証明する必要があります。国でも残留農薬の量に関する基準を設けています。この基準をクリアできているかどうか、保健科学東日本では検査を行っています。

保健科学東日本の食品に関する検査項目としてもう一つ、栄養成分に関するものがあります。健康増進法という法律があるのですが、その中で栄養成分に関する表示義務を食品メーカーは負っています。消費者の中には健康維持の観点から、この食品にはどのような栄養分が含まれているかチェックしたいと考える人も増えています。そこで食料品メーカーは、正しい栄養分に関する情報の提供が求められます。保健科学東日本では栄養成分を客観的にチェックし、情報公開することで消費者の信頼を得られるように日々努めています。

ほかにも肉種の判別検査といって、肉の種類に関する確認作業にも対応しています。DNA検査キットを使って精密に検査を実施します。このようなところでも消費者に食に関する間違った情報を提供しないように対策を講じているわけです。