保健科学東日本の遺伝子検査における倫理問題に関して

遺伝子検査や遺伝子研究をしていると、倫理関連の問題が出てくるでしょう。保健科学東日本では、そうした倫理関連に対する諸問題について、しっかりとした宣言と丁寧なガイドラインを設けています。倫理問題とは、人の輪と理を表す言葉で、簡単に言うと一般的な社会生活で守るべき秩序を指します。倫理と似た言葉に道徳という言葉がありますが、ほぼ同じ意味です。保健科学東日本は、遺伝子検査や解析において、守るべき基本的な秩序や道徳をしっかりと守ることに重きを置きながら、日々業務に取り組んでいます。

保健科学東日本は、倫理宣言として目的から個人情報の取扱に至るまで11項目に渡って定めています。この倫理宣言は、倫理審査委員会によって定められた倫理に対する規定を守ることにより、社会的使命はもちろん、業務に付随する責任について常に考えながら行動し、社会的信頼を得ることを目的としているのです。保健科学東日本は、自分たちが果たすべき社会的使命とは、豊かで幸せな健康社会の実現と、日本の医療の発展に貢献することだと考えています。

倫理審査委員会は、保健科学東日本が規定に沿って事業活動を行っているかをしっかりと確認するために存在しています。委員会が持つ権限や責任は、各本部機能と同等となっています。なぜなら、保健科学東日本にとって法にのっとった誠実で公正な事業活動を行うことは何よりも重要で、確実にその任務を遂行する必要があると認識しているためです。このように、保健科学東日本では倫理問題に対して専門機関を設けて厳しく管理しているため、信頼して依頼できます。

遺伝子倫理ガイドラインは8項目に渡って設定されています。遺伝子検査とはとても繊細な検査であるため、日本衛生検査所協会のヒト遺伝子検査受託に関する倫理指針を順守して行っています。そもそも、保健科学東日本にて遺伝子検査を行うかどうかについても、対象となる被験者に検査の精度や方法、目的などについての説明をして、その上で被験者自身が自由意志で決定できるようにしています。その後、検査をする際の個人情報についても、個人名で検査するのではなく、しっかりと匿名化するため安心です。検査結果も検査を委託した担当医師にのみ親展扱いで報告するため、個人情報が漏れるようなことはありません。また、このガイドラインは倫理審査委員会において必要に応じて見直しを行うため、常に時代に見合ったものとなっています。