保健科学東日本が行う環境検査と環境への取り組みについて

近年、シックハウス症候群など周囲の環境によって起こる病気が世間で注目を浴びていますが、保健科学東日本では臨床検査の技術や知識を活かして環境検査も行っています。病気は、空気中に漂っている物質だけでなく、土壌の汚染などでも引き起こされる場合があるため、事前に検査して安全かどうかを確認する必要があります。保健科学東日本の環境検査項目としては、空気環境や土壌の他、産業廃棄物検査、空気清浄度検査も行っています。また、調理施設などで細菌が発生していないか検査する衛生管理も環境検査に含まれます。

空気環境検査は、近年シックハウス症候群の原因となる壁紙の接着剤や、ペンキの溶剤といった化学物質が身の回りに増えてきたことによって需要が高まってきています。保健科学東日本では、室内での環境測定の際、法律によって定められている学校環境衛生の基準や、建築物の衛生的環境の確保に則って検査を行っています。

土壌汚染は、公害対策基本法や2003年に制定された土壌汚染対策法により、汚染に関する細かな基準が定められています。保健科学東日本では、残土が排出される際や埋め立てを行う際の土壌に検査を実施し、汚染物質の数値に問題が無いかどうかを確認します。産業廃棄物は、処理業者が種類に応じた方法で、きちんと処分しなければなりません。産業廃棄物の処理に関しては法律が定められています。中でも健康や生活環境への被害が生じるおそれがあるものを特別管理産業廃棄物として定め、種類や処分方法ごとに有害物質の有無を確認するなど、適正に扱うことが求められます。保健科学東日本では、埋め立て処理を行う際に必要な分析を行って証明書を発行します。空気清浄度検査は、病院内の感染拡大を防ぐために行います。保健科学東日本の空気清浄度検査によって測定された結果は、病院管理指針と照らし合わせて院内の清浄度の保全に有効利用されます。

保健科学東日本は、安全な環境は社会の共有財産であると考え、環境に配慮した企業活動を行うことによって、循環型社会の構築を心がけています。例えば、省資源、省エネルギーを心がけて環境に対する負荷を軽減するよう努めています。資源には限りがあります。廃棄物の管理を徹底することによって、限りある資源をできるだけ良い状態で後の世代へと受け継ごうと仕事に取り組んでいます。汚染を予防して、子どもたちが元気で健やかに育っていける環境の保全を図ります。