保健科学東日本が提供する細菌検査と免疫検査
保健科学東日本では、一般検査など様々な臨床検査を行っており、細菌検査や免疫検査はそのなかのひとつです。全国各地の医療機関などから送られてくる患者の検体を、高い技術力と豊富な経験を持つスタッフが、最新鋭の機器を用いて検査しています。
保健科学東日本が行う細菌検査では、呼吸器感染症や腸管感染症などの病気を引き起こしている原因となる細菌を見つけて、治癒に向けてどのような薬を使うのが効果的かを調べていきます。検査対象は、病気や症状に応じて異なります。例えば、膀胱炎であれば尿、せきの症状やのど痛みではたんを調べます。まずは医療機関が患者さんから採取し、保健科学東日本に送ったものをスライドガラスに塗り、顕微鏡で詳しくみていきます。そして、この検体に症状の原因である可能性が高い細菌がいるかいないかを確認するため、人の体温に近い温度で時間をかけて培養していきます。細菌が増殖し、目に見えるほどのかたまりを形成してきたら、その大きさや形、色などを観察して細菌の名前を推定します。この細菌の機能などをさらに詳しく調べて名前を特定し、同時にどのような薬を使うのが効果的かを調べます。保健科学東日本では、細菌検査は適切かつ効果的な治療を行うための重要な検査と位置づけ、迅速に結果を出し、患者もしくは病院などの医療機関に提供しています。
免疫検査とは、感染によってできた抗体が血液中にあるかどうか、またその抗体の量を調べる検査です。人間の体には、もとから体にはない細菌が入り込んだあと、抗体という物質を作って細菌から体を保護する自然の働きが備わっています。例えば、病気になった際に熱が出るのも、細菌を殺すための一種の免疫反応です。細菌に結びついた抗体を調べれば病気になっているか、感染しているか、過去感染していたことがあるのかどうかなどを調べることができるのです。保健科学東日本では、専用システムを使って患者の検査結果を継続的に管理し、病気を早期に発見、または予防するための正確な情報をデータとして報告しています。そのほかにも、命にかかわることもあるアレルギーの検査やホルモンを測定することにより内分泌臓器に問題がないか確認をする内分泌系検査なども行っています。
いずれの検査も、患者さんに安心安全な医療を提供し、健康を守るためのものです。保健科学東日本は全国の医療機関と連携しながら、日々精度の高い検査を追及しています。