サイトメガロウイルス検査も保健科学東日本で可能

保健科学東日本が行っている検査の中に、サイトメガロウイルス検査があります。
サイトメガロウイルスは、一度感染すると潜伏感染が成立し、感染者の免疫状態によって再活性化するのが大きな特徴です。
基本的には、サイトメガロウイルスに感染しても、軽症もしくは無症状で済むケースが多いですが、妊娠中の人や移植経験のある患者がかかった場合は、重大なリスクとなる可能性が高まります。
リスクは大きいですが、保健科学東日本が受託している検査を受けるなどして早めの感染確認ができれば対策を講じやすくなることがわかっています。
妊娠中に初めて感染した場合は、胎盤を介して胎児も感染する恐れがあるため注意が必要です。
胎児に感染してしまうと、全身の組織に影響を及ぼす可能性があります。
特に、発達途上にある中枢神経は影響を受けやすいとされているためです。
中枢神経に何らかの影響が及ぶと、精神遅滞や運動障害、小頭症、難聴など生じるケースが多いです。
先天性サイトメガロウイルス感染症は、先進国において重大なリスクだと懸念されています。
思春期以降に感染すると伝染性単核症が発症します。
伝染性単核症の症状は、発熱や倦怠感、関節痛、筋肉痛などです。
再活性化で発症するサイトメガロウイルス感染症では、腸炎、網膜炎、肺炎、脳炎などの症状が現れます。
保健科学東日本の検査でも、感染の有無を確認できるサイトメガロウイルス感染症の治療は、点滴と経口薬の2種類があります。
妊娠中に感染が確認された時は有効だと確立している治療法は現段階ではありません。
その一方で、赤ちゃんが感染したと判明した場合は、抗ウイルス薬を使って治療する方法が提案されます。
ただし、新生児に対する治療はリスクもあるため、主治医と相談して慎重に判断することが重要になります。
先天性サイトメガロウイルス感染症は、保健科学東日本の検査で感染しているかどうか確認できますが、治療の効果も限定的です。
そのため、感染予防対策を講じることが何よりも重要です。
サイトメガロウイルスは、感染した赤ちゃんの尿や唾液から出てきます。
妊娠中の人がサイトメガロウイルスに感染する経路は、上の子どもや周囲の赤ちゃんであるケースが多いです。
感染しないためには、オムツ交換をした時や鼻水・よだれを拭いた時、おもちゃに触った時などにきちんと手を洗うことが大切です。
感染への不安がある場合は、保健科学東日本でも行っている検査をぜひ受けてみてください。
保健科学東日本では、スピーディーに検査結果がわかるような仕組みを取り入れているので、早期治療につなげやすくなります。