保健科学東日本の総ホモシステイン検査

保健科学東日本では、総ホモシステイン検査を行っています。
保健科学東日本の行っている総ホモシステイン検査の方法はHPLC法(高速液体クロマトグラフ法)と呼ばれるもので、液体に含まれる成分の固定相と移動相を相互作用の差を利用して分離及び検出する方法です。
血漿が0.4mLあれば検査可能で、所要日数は7~13日です。
総ホモシステイン検査で調べるホモシステインは、メチオニン代謝に関係する中間代謝物として生み出されるアミノ酸のことで、総ホモシステインはタンパク質と結合した結合型ホモシステインと、ホモシステイン並びに他の低分子チゴール化合物と結合したタンパク非結合型ホモシステインを合わせたものを指します。
ホモシステインの値は循環器疾患等の生活習慣病との関連が注目されており、ホモシスチン尿症や動脈硬化性疾患等が関連疾患として挙げられています。
選定性アミノさん代謝異常症の一つでもあるホモシスチン尿症と診断するには、血中メチオニンや血中総ホモシステインの値を調べる特殊検査が必要です。
ホモシスチン尿症の方は、血中ホモシステイン濃度が高ければ高いほど、動脈硬化や血栓症病変を発症するリスクあると言われていますし、冠動脈疾患や脳血管疾患患者に関しても、健常者と比較すると軽度ホモシステイン血症が多くなると言われています。
東日本保健科学の行っている総ホモシステイン検査は、これらの疾患の診断補助やリスク予測マーカーとしての役割を果たすとして有効です。
ホモシステインは生成される過程でビタミンB6が不足することで、システインへの代謝が低下する一方、血中ホモシステインの値は上昇します。
葉酸やビタミン12が不足した場合も同じことが起こります。
そのため、ホモシステインの値が高い原因は、葉酸やビタミンB6、そしてビタミンB12の摂取不足である場合が多いとされています。
葉酸は野菜や果物、海藻類、ビタミンB6はレバーや魚介類、ビタミンB12は水溶性のビタミンのため、日頃の食生活に気を付けることも大切です。
保健科学東日本では、生活集団病予防や感染症をはじめ、様々な最新の遺伝子検査を行っており、総ホモシステイン検査もその一つです。
保健科学東日本は、総ホモシステイン検査をすることで指定難病であるホモシスチン尿症や動脈硬化性疾患など各種疾患の早期発見・予防に取り組んでいます。
保健科学東日本は、臨床で本当に必要とされている検査を提供することを目標に、最新の遺伝子検査を行っています。